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口コミマーケティングとは?知っておくべき基礎知識を解説

口コミマーケティングは、消費者同士の自然な情報共有(=口コミ)を活用して、ブランドの認知度や信頼性を高める手法として、近年注目を集めています。英語ではWord-of-Mouth Marketingといいます。
今の時代において、Amazon・楽天での買い物、企業へのお問い合わせ、お店への来店など、あらゆる消費行動の前に口コミを見て判断する人が多いといえます。特にSNSの普及により、口コミの影響力は従来以上に強力になり、企業のマーケティング戦略において欠かせない要素となってきました。
本記事では、口コミマーケティングの基本的な概念から、その効果的な活用方法、成功事例までを詳しく解説します。さらに、他のマーケティング手法との違いや、最新のトレンドについても見ていきます。
INDEX
口コミマーケティングとは何か?

口コミマーケティングとは、消費者が発信するいわゆる”口コミ”を企業のマーケティング活動に組み込む手法のことです。マーケティングと聞くと、商品設計広告などのイメージを持つ方も多いと思いますが、口コミを使って広めることも立派なマーケティング手法の一つです。自社で商品やサービスをアピールし続ける広告よりも高い説得力・宣伝効果を持つとされています。
例えば、SNSでの投稿やGoogle口コミ、レビューサイトでの評価、友人や家族からの推薦などが口コミに該当します。これらの情報は、消費者の購買意欲に大きな影響を与えるため、企業は積極的に口コミを促進する施策を講じています。
口コミマーケティングの効果とメリット

口コミマーケティングには、以下のような効果とメリットがあります。
「宣伝」よりも高い信頼性
消費者は、企業の宣伝だけを鵜呑みにすることは少なくなっています。「弊社の商品はこんだけ良いんです!」といった広告などに飽き飽きしていて、免疫がある方が多いのではないでしょうか。
それよりも、実際に商品やサービスを使った人の感想や体験談のほうが、ずっと信頼されやすいのです。リアルな声には説得力があり、「自分も使ってみようかな」「ちょっと行ってみようかな」と購買・お問い合わせ・来店意欲をグイっと後押しする力があると言えます。
費用対効果の高さ
口コミは、広告にお金をかけなくても広がるので、コスパがいいと言われています。特に、Google口コミやSNSでのシェア、レビューサイトへの投稿は、ほとんどコストをかけずに、たくさんの人に広がるチャンスがあります。
ファンづくり、愛されるブランドづくり
積極的に口コミを発信してくれるお客様は、ブランドへの愛着や信頼がとても強い傾向があります。こうしたファンを巻き込むことで、さらにブランドの人気やつながりを深めることができます。
口コミマーケティングの種類と活用方法

口コミマーケティングには、主に3つの種類があります。
オーガニック口コミ
これは、消費者が自分から商品やサービスについて話してくれる口コミのことです。企業は、商品やサービスの質をしっかりと高めることで、自然とこうした口コミが広がりやすくなります。
インセンティブ型口コミ
お客さまにご紹介やレビューの投稿をお願いする際に、ちょっとした特典をプレゼントする方法です。たとえば、お友だちを紹介してその方がお買い物をすると、ポイントがもらえるような仕組みがあります。
インフルエンサー活用型口コミ
SNSで人気のあるインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらい、そのフォロワーさんたちに広めてもらう方法です。こうすることで、短い期間でもたくさんの人に情報を届けることができます。
【注意】特典を渡したり、広告目的と知らせずにインフルエンサーを起用して宣伝すると、場合によっては「景品表示法」のステマ防止法に抵触する可能性があります。慎重に判断しましょう。
成功事例に学ぶ!口コミマーケティングの実践

口コミマーケティングを活用して成功した企業の事例を2件紹介してみたいと思います。
ダヴ(Dove)のリアルビューティーキャンペーンキャンペーン

ユニリーバ(Dove)が展開した事例です。 「Real Beauty(本当の美しさ)」をテーマに、一般女性をモデルとして起用し、理想化された美の価値観に疑問を投げかけるキャンペーンを展開。SNSや口コミを通じて共感が拡散されました。
共感や感動の声がSNSやブログで拡散し、「自分らしい美しさを大切にしたい」という価値観を多くの人がシェア。結果、売上が1年で2桁成長。世界中でシリーズ化され、ブランドの好感度も大幅に向上したそうです。
ドミノ・ピザの「30分以内に届かなければ無料」キャンペーン

ドミノ・ピザでは、「30分以内にお届けします!」というチャレンジキャンペーンを行いました。この取り組みはSNSでも大きな話題になり、多くのお客様が体験をシェアしてくださり、口コミでどんどん広がっていきました。
このような、大胆な面白味のある企画で拡散させる手法はよくあります。「笑わなかったら焼肉無料」というのも最近はやっていますね。

他のマーケティング方法との違いと、組み合わせるコツ

口コミマーケティングは、ほかのマーケティング手法とうまく組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。
コンテンツマーケティング×口コミ
コンテンツマーケティングは、役に立つ情報を届けることで、お客さまとの信頼関係を育てていく方法です。そこに口コミマーケティングを組み合わせると、ユーザーが自然とコンテンツを広めたくなるので、より大きな広がりが期待できます。
たとえば、企業が発信するハウツー記事やレビュー動画が「これは役立つ!」と感じてもらえたら、それが口コミのきっかけになり、ユーザー同士でどんどんシェアされるようになります。コンテンツが口コミの「火種」になるイメージですね。
インフルエンサーマーケティング×口コミ
インフルエンサーマーケティングは、影響力を持つ個人(インフルエンサー)を通じて情報を広める点ですが、インフルエンサーに製品やサービスを提供し、リアルな感想やレビューを発信してもらうことで、影響力の大きいレビューを広めることができます。
ただし、消費者庁のステルスマーケティングに関するページにも記載がありますが、「広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です」と明記されています。景品表示法で規制されるのは、広告であって、一般消費者が広告であることを分からないものとされています。

インフルエンサーが「これオススメ!」と発信していても、見た人がそれが「広告」と分からない場合は、景品表示法に抵触する可能性があるので、実際に起用する際は注意が必要です。
広告×口コミ
従来のマス広告やデジタル広告は、広くリーチできる一方で、信頼感や共感を得にくいことがあると言われています。ザ・広告 といものに、多くの人が飽き飽きしている時代ともいえます。そこで、口コミマーケティングがその「信頼性」を補う役割を果たします。
広告で商品の存在を知ってもらい、口コミで信頼を積み重ねる 。そんな流れを意識することで、より強く購入意欲を引き出すことができるのです。たとえば、「このCMで見た商品、友達もおすすめしてたし、ちょっと試してみようかな」と思う気持ちが、まさにこの効果にあたります。
口コミマーケティングの最新トレンドと今後の展望

口コミマーケティングは、GoogleレビューやSNSの進化とともに大きく姿を変えてきました。これから注目したいポイントを、わかりやすくまとめました。
ソーシャルリスニングの重要性
いま、企業には「ユーザーの声に耳を傾ける力」がますます求められています。X(旧Twitter)やInstagramなどで発信されるリアルな声を収集・分析して、施策に活かす「ソーシャルリスニング」は欠かせない取り組みになりつつあります。
口コミをモニタリングすることで、商品やサービスの改善点を早めにキャッチできるのはもちろん、不満が大きく広がる前にスピーディーに対応できるのも大きなメリットです。
ナノ・マイクロインフルエンサーの活躍
最近では、有名インフルエンサーよりも、フォロワー数が1,000〜10,000人ほどの「マイクロインフルエンサー」や、さらに少人数の「ナノインフルエンサー」が注目されています。
彼らの発信は、フォロワーにとって「身近な人の口コミ」として受け止められやすく、エンゲージメント率が高いのが特徴です。よりリアルで信頼できる情報として、人の心を動かす力が期待されています。
生成AIと口コミマーケティング
AI技術の進化により、過去の口コミデータをもとに「どんな投稿が効果的か」「どの言葉が拡散されやすいか」といった分析ができるようになりました。
ChatGPTのような生成AIを活用して分析精度を高めることは良いことですが、「ウソの口コミ」を作りだし、ユーザーを欺くことはNGな行為です。口コミを活用して誠実に伸ばしていく努力が求めらえるといえるでしょう。
ちなみに、最近Google口コミの削除業者が増えていますが、これは本当に危ないです。弊社のクライアントが被害にあったリアルな事例をこちらで公開しています。騙されないようにしましょう。
まとめ
口コミマーケティングは、企業や商品の魅力を第三者の声によって広めていく、とても力強いマーケティング手法です。今の時代にはなくてはならない手法になりました。GoogleレビューとSNSの発展によってその影響力はますます大きくなり、今ではほとんどすべての業界・サービスに欠かせない存在です。
口コミの力を最大限に活かすためには、「信頼性」「自発性」「共感性」という3つの軸を意識しながら戦略を立て、他のマーケティング施策とうまく連携させていくことが大切です。
これからは、AIやマイクロインフルエンサーといった新しい要素を上手に取り入れることで、口コミマーケティングの効果はさらに広がっていくでしょう。
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